130年の歴史を振り返る

ストーブリ・ホルゲン

シェリングとストーブリは会社設立からわずか4年後に、ホルゲンの新たな生産施設に拠点を移しました。


現在も、創業の地であるホルゲンでは、流体コネクタと産業用ロボットのスイス拠点としてストーブリAGが事業を展開しています。

機械技術の革新

ストーブリは、緯糸原理によるドビー機を最初に発明した後に、初のパンチカード式ドビーを開発しました。これは、織布産業における先進的なソリューションの出発点となりました。

フランスへの拡大

ストーブリ・グループは拡大を始め、フランスのファヴェルジュに最初の海外生産拠点を建設します。これはストーブリのグローバル展開の始まりに過ぎませんでした。

共同創業者であるルドルフ・シェリングの死後、ヘルマン・ストーブリの弟であるロベルトが会社のパートナーとなり、その後会社はストーブリ兄弟商会と社名を変更します。同年、グループ初のカードシリンダー用のインターロック駆動式のドビーを開発します。

30年の歴史

ストーブリはクランク方式ではない初めての偏心駆動方式によるドビー機を製造しました。同時に、カムディスクで駆動されるリフティングレバーを装備した最初のカム機も開発されました。これらの技術革新により、製織工場は飛躍的な柔軟性を獲得し、特別な機械を使用することなく、より多くの織物の生産が可能になりました。

競合に先んじて

ボーダー柄の織物生産のため、ストーブリは最初のダブルシリンダパンチカード式ドビー機を開発しました。さらに、ネームやラベル織り用の小型ジャカード機も開発されました。

製織の革新

ストーブリ・グループは、どんな開口ポジションからでも正しい順番で選択されたピックに同期して動作する初の消極型ドビー機を発明しました。

初の積極型ドビー

ストーブリは、バックラッシュ（遊び）のない積極型の初のドビー機を市場に投入しました。これは、グループが今日の繊維産業界で先進技術を搭載した機械や装置の主要サプライヤーになるための重要な一歩となりました。

コネクタ事業の開始

たゆまぬ技術革新を継続するいうストーブリ・グループの強い意志のもと、油圧と空圧への多角化が始まります。これがクイックカップリングの生産の始まりです。

安全押しボタン

創業時から変わらぬ革新への強い意志と、安全対策に優れた高品質なサービスを提供するためのたゆまぬ研究のおかげで、ストーブリは世界で最初の安全押しボタン付きクイックリリースカップリングを導入しました。

バイロイトに新たな生産拠点

グループは、1954年にドイツ・バイロイトで創業されたドビー工場、エーリッヒ・トランペルトを買収し、「ストーブリ＆トランペルト社」と社名変更します。これにより、ストーブリはドイツでの活動をスタートしました。ストーブリグループは長年にわたる経験と複数拠点での生産活動により、繊維機械業界で大きな成功を収めます。

マルチカップリング

ストーブリは、マルチカップリングシステムの発明により、オールインワンのソリューションを提供しました。この発明により、様々な媒体を素早く連結することが可能になりました。さらに、連結を解除する際のコイルの反動に対する安全対策を開発し、より高い安全性を提供しています。

ストーブリ・コーポレーションUSAの設立

1954年に、サウスカロライナ州スパータンバーグに設立されたHJ Theiler Corporationを米国の代表拠点としてきたストーブリは、サウスカロライナ州ダンカンに販売およびサービス拠点としてストーブリ・コーポレーションを創設することを決定しました。

初のノンスピルカップリングとロボティクスとの協働の開始

ストーブリは、油圧回路用のノンスピルカップリングを導入します。

産業オートメーションの分野でグループのポートフォリオをさらに多様化するために、多関節ロボットアームで有名なアメリカのメーカー「ユニメーション株式会社（Unimation Inc.）」と自然発生的に協力関係が築かれました。同じ年に、ストーブリが自ら開発し生産したSCARAロボットも市場に登場しています。

ジャカード織り

さらなる成長を目指して、ストーブリはフランス・リヨンにある伝統的なジャカード機メーカーであるヴェルドール社（Verdol SA）およびタリアビュー兄弟社（Tagliabue Bros.）を買収することにしました。同年、グループは最初の電子ロータリードビーとプログラミングシステムを開発しました。

電子ジャカードマシン

ストーブリグループは繊維機械業界において成長を続け、初の電子ジャカードマシン「CX 860」を発売しました。

産業用ロボット事業の開始

将来性のあるビジネスチャンスと判断したストーブリは、ウェスティングハウス社からアメリカのユニメーション社を買収しました。買収後、グループはイギリスのテルフォードで多関節ロボットアームPUMAの生産を開始しました。

織布準備システム

次に、ツェルヴェガー社（Zellweger Weaving Systems）を買収しました。同時に、サルガンスにある開発・生産拠点も獲得しました。これら2つの買収により、ストーブリは織布工程における柔軟性と生産性の向上を実現しました。

中国

東南アジアが販売市場として重要になります。ストーブリは中国杭州に組立工場を設立します。これはグループにとってヨーロッパ外での最初の生産拠点でした。

カーペット製織

1852年設立のドイツのカーペット織機メーカー、ションヘル社（Schönherr）を買収。この買収により、ストーブリはカム機、ドビー機、ジャカードマシンを専門事業部で販売することが可能になりました。

電気コネクタ

ストーブリグループは、さらに将来性のある買収を実施します：1962年にスイス・バーゼルで設立された電気コネクタメーカーであるマルチコンタクト（Multi-Contact）の買収です。

マルチコンタクトグループは、あらゆる種類の高品質な電気コネクタ（ルーバーテクノロジーを使用）を専門としています。このビジネスが既存の流体コネクタビジネスに加わったことは、ストーブリにとっては素晴らしい出来事でした。

テクニカルファブリック

その後まもなく、ストーブリはUNIVALテクノロジーを導入し、非常に複雑な産業資材布の製織に対し、無限といえるほどの柔軟性をお客様に提供します。

4軸スカラロボット

ボッシュ・レックスロースのロボティクス部門を買収することで、ストーブリはその開発を加速させます。ボッシュ・レックスロースのスカラロボットをストーブリの製品ラインに加えることにより、ストーブリは4軸と6軸のロボットを取りそろえた製品ラインを提供できるグローバルサプライヤーを目指しました。これらのロボットはその精度、品質、パフォーマンスの高さで評価されています。

電子制御と駆動

ストーブリは、電子駆動および制御システムの分野に特化したイタリアのエンジニアリング企業デイモ社（Deimo S.p.a）を買収します。グループは、あらゆるタイプの駆動システムおよび特殊ニッティングの自動化ソリューションを、デイモブランドのもと開発を始めます。

デイモの電子駆動および制御システムは、高性能で柔軟性があり、現代の円形編み機のますます複雑化する生産プロセスを自動化することを可能にします。

太陽光発電

その後まもなく、ドイツのエッセンで太陽光発電に関する新たな研究開発および生産用の施設が開設。ストーブリは、顧客がより簡単かつ安全に作業できるように、これらの将来志向の産業向けに自動化ソリューションを継続的に開発しています。

さらに、ストーブリはロシアにコネクタ部門のビジネスユニットを設立します。

アメリカでの成長

サウスカロライナ州ダンカンに最初の工場が設立されてから30年後、既存施設の大規模な拡張工事が開始されました。今日、ストーブリ・ダンカンの施設では、グループの全4事業部の製品が生産されています。

電気コネクターUSA

ストーブリ電気コネクタ（元マルチコンタクトUSA）が、カリフォルニア州ウィンザーに移転。50年以上のエンジニアリングと設計の実績を誇るストーブリ電気コネクタは、高い生産性と安全性のための革新的な産業用メカトロニクスソリューションのプロバイダーとして、世界的にその地位を確立します。

インドの新オフィス

インド市場でのストーブリの存在感を強化するため、ムンバイに新しいビルが開設されました。ストーブリグループは地理的拡張を継続的に推進しています。

中国

中国の杭州にあるストーブリの生産拠点は、年々成長を遂げています。その結果、ストーブリは2013年に杭州に新たな拠点を設立しました。


今日ではグループの4事業部すべてが中国に拠点を置き、ストーブリの製品、技術、サービスを中国およびアジア市場に提供しています。

靴下編み機

ストーブリグループは、デイモコントローラによって駆動される完全自動の靴下製造のための特許D4Sを取得。

D4S技術は、編み機上で直接靴下の縫製まで行うという革新的なアイデアに基づいています。D4Sが編み機に取り付けられると、異なるゲージエリアへの調整が迅速かつ簡単に行えます。

電気コネクタのさらなる拡張とリブランディング

ストーブリに新たに電気コネクタ事業部が設立されます。

同年、グループはインドのバンガロールにコネクターとロボットの営業所を開設し、アジアでのビジネスの拡張を遂げます。

また、その後、カーペット織機のメーカーであるションヘルと、駆動システムおよび特殊ニッティングの自動化ソリューションプロバイダーであるデイモの2つのブランドが、ストーブリブランドとしてリブランディングされます。

トルコとタイ

20年を経て、ストーブリ・イスタンブールが新社屋に移転。イスタンブールのユニットは、グループの４事業部全てにおいてサポートを提供しています。

同年、ストーブリはタイに支店を開設しました。タイでは、電気コネクタおよび流体コネクタの販売とサポートを行っています。

ストーブリ創業125周年

ストーブリグループは、創業125周年を誇りをもって祝うことが出来ました。125年の間に、スイスのホルゲンで発足した小さな工房は、世界をリードする産業およびメカトロニクスのソリューションプロバイダーへと成長しました。

リブランディング

同年、ストーブリはリブランディングを行い、子会社だったマルチコンタクト社をストーブリ電気コネクタ部門として吸収しました。それ以降、電気コネクタシステムのエキスパートスタッフは、正式ににストーブリ電気コネクタの名の下で活動しています。

ベトナムでの拡大

顧客の近くに拠点を構え、ストーブリのマーケティング活動を強化するために、ベトナムのホーチミン市に代表事務所が設立されました。それにより、在ベトナムのストーブリ繊維機械のお客様に対して密接なサポートを提供できるようになりました。

ストーブリ中国20 周年

ストーブリ杭州は、同社の創立 20 周年とグループ創立 125 周年を同時に迎えました。また時を同じくして、新社屋をオープンしました。

買収

ストーブリグループは、ドイツのノルダーシュテットに拠点を置くRSローマン・セリゲール・アルマチューレンファブリックGmbH（RS Roman Seliger Armaturenfabrik GmbH）を買収します。RSローマン・セリゲール社は、さまざまな産業向けの流体コネクターにおいて100年以上の実績を持つ会社です。RSローマン・セリゲール社の大口径カップリングが加わり、ストーブリのコネクタの製品ラインナップが充実しました。

ドイツでの拡大

ドイツのズルツバッハ＝ローゼンベルクに拠点を置くWFT GmbH & Co. KGの株式の70％を取得し、ストーブリは産業用ロボットの製品ラインアップをさらに強化します。

WFTは、移動式プラットフォームのエキスパートです。全方向への機動性を実現する特許取得済みのドライブ、インテリジェントなソフトウェア、高品質、堅牢性を備えており、WFTの自動誘導車（AGV）は生産性を向上させ、安全性を改善します。

北米での第4拠点

ストーブリは、アメリカ合衆国ミシガン州ノバイにトレーニング施設およびサービスセンターを開設します。この施設は、特に自動車産業に焦点を当てつつ、あらゆる産業部門の顧客に対してサポートを提供します。

スペインに新拠点

その後間もなく、ストーブリ・スペインは、サバデルの広いトレーニング施設を備えた新しいオフィスに移転しました。

現在、ストーブリ・スペインでは、グループの全4事業の活動を行っています。

インドの新オフィス

ストーブリ・テック・システムズ・インディアは、ニューデリー郊外に新たなオフィスを開設しました。ストーブリ・インドでは流体コネクタ事業部と電気コネクタ事業部の再生可能エネルギービジネスのお客様のサポートを行っています。

ストーブリ・ハンブルクGmbH

ローマン・セリゲール・アルマチューレンファブリックGmbHの買収から1年後、同社は公式にストーブリ・ハンブルクGmbHと社名変更しました。

ストーブリ・ハンブルクGmbHが提供するRS製品レンジが、グループの流体コネクタ製品のポートフォリオに加わりました。

スロバキアに新拠点

スロバキアとハンガリーの国境に位置し、両国にサービスを提供していストーブリ・システムズのコマールノオフィスが移転しました。現事務所では、ロボットのトレーニング施設、広いオフィス、会議スペース、そして倉庫やワークショップスペースも備えています。

ブカレストのオフィス拡張

ルーマニアとブルガリア両国をサポートしているブカレストのストーブリ・システムズのオフィスが拡張されました。新オフィスには、専用のトレーニングエリアと会議スペースが設けられています。

ストーブリ・ルーマニア、シビウに移転

電気コネクタ、流体コネクタ、産業用ロボット部門のルーマニアでの活動が成長を続け、さらなる発展を促進するために、ストーブリはルーマニアのオフィスをブカレストからシビウに移転しました。

ストーブリ・ベネルクスの急成長

ベネルクス地域のチームは、ショールーム、オフィススペース、会議室、倉庫、トレーニング施設、修理工場を備えた新しいオフィスビルに移転しました。

パルドゥビッツェの新しいビル

グループの継続的な成長に応じて、ストーブリ・パルドゥビッツェは、トレーニングルームやアプリケーションルームを拡張した新しいオフィスビルを建設し、その誇り高き歴史を紹介するショールームも備えています。

ストーブリ・パルドゥビッツェは、2005年以来、中央ヨーロッパおよび東南ヨーロッパ地域で同社の電気コネクタ、フルードコネクタ、ロボティクス部門を管理しています。

北米での拡大

ストーブリは、北米での成長を加速し、お客様の地元に拠点を置いてサービスを提供を提供するため、カリフォルニア州サイプレスに新しいオフィスを開設しました。新しい施設はサウスカロライナ州ダンカンにあるストーブリ・コーポレーションの一部であり、電気コネクタ、流体コネクタ、産業用ロボットの事業活動を行っています。

中国でのさらなる成長のために：銀海施設

ストーブリグループは、中国杭州の生産工場の隣に銀海研究開発及びインテリジェント製造基地を開設します。25,000平方メートルの面積を誇る新しい施設で、製品の組み立てを現地で行うことにより、ストーブリは中国のお客様へのサービスを向上させることができます。MC4-Evo 2太陽光発電コネクタやTS2-60 SCARAロボットなどの製品の生産規模拡大も図ります。