簡単なプログラミング – 無菌充填

課題

ヒアルロンゲルの充填

スイスのプラント建設会社が、ヒアルロンゲルの充填ラインで業界の基準を打ち立てました。このシステムの中核をなすのは、無菌状態でアンチエイジング物質をシリンジに充填するストーブリ製Stericleanロボットです。6軸ロボットの uniVAL plcインターフェースは、シーメンスPLCを使用した便利で直接的なプログラミングを可能にします。

スイスに本拠を置くRychiger AG Groupの子会社であるZellwag Pharmtech AG社は、ヒアルロン（HA）ゲル専用の完全自動充填密封システムを開発しました。Z-810 R-2は、クリーンルーム条件下でシリンジにHAゲルを充填し、密封します。どちらのプロセスも真空下で行われます。それは皮膚の下に空気を注入することは非常に危険であり、避けなければならないからです。

解決策

ロボットを使って無菌充填

高い評価を得 ているストーブリの6軸ロボット TX2-90 Stericlean を使用することで、省スペースなシステムレイアウトを設計することができます。準備された滅菌済みシリンジ100本が入った密閉タブがロボットの作業エリアに到着します。リニアシステムがタイベックホイルを剥がし、2番目のリニアシステムがシリンジのネストを持ち上げます。

ロボットは注射器が入ったネストを掴み、90度回転させて充填ステーションに差し出します。次に、シリンジを一度に2本ずつ充填し、ゲルをノズルから押し出します。50サイクル後、すべてのシリンジが充填されます。その後、超ダイナミックなステリクリーンロボットがそれらを容器に戻し、コンベアシステムによってさらに処理ステーションに運ばれます。

このようにして、1時間当たり最大2,200本のシリンジ充填速度が達成されるが、その限界はロボットの能力ではなく、ゲルの粘度によって決まります。プロセス全体は無菌環境で行われますが、この条件下では従来のロボットの使用は不可能です。しかし、ストーブリ独自の Stericleanロボットは、無菌および無菌処理環境にも最適です。

お客様のご使用状況

上位制御システムへの統合により、プログラミングの手間を削減

TX2シリーズ 全体のもう一つの利点は、uniVAL plc インターフェースです 。これにより、有名メーカーのプログラマブルロジックコントローラ（この場合はシーメンスPLC）を使用してロボットを設定することができます。これにより、構成から認定までの複雑なサブシステムやインターフェースが不要になります。

Zellwag は Siemes'TIA Portal を使用しているため、作業負荷はさらに軽減されます。ストーブリロボットは、TIAライブラリに基づくシーメンスのエンジニアリングツール上でプログラムすることができます。この集中型システムは、プログラミング入力を大幅に削減するだけでなく、充填ラインの機能と効率も向上させます。30%の時間短縮は、最初のシリンジネストのプログラミングの開始時に実現できます。システムにコンテナネストを追加するごとに、この節約は最大50%増加します。

 ストーブリの Stericleanロボットにより、Zellwagは、無菌条件下で、コンパクトなスペースおよび高度な柔軟性と最小限のプログラミング作業で、ヒアルロン酸ゲルを充填するための完璧なソリューションを実装することができました。ロボットは衛生的で、
製薬会社に準拠した設計と uniVAL plc インターフェースは、重要な前提条件を提供します。マルチフォーマットシステムのもう一つの利点は、その高い柔軟性です：ガラスやプラスチック製のシリンジ、バイアル、カートリッジなど、異なるフォーマットのネストされた無菌容器を同じ充填ラインで処理することができます。